まず確認・本当に知る必要がありますか?

Walbrixの仮想マシンカタログから「新規作成」でダウンロード・作成した仮想マシンは、それぞれ起動時にDHCPでIPアドレスを自動取得するように設定されています。そのためデフォルトでIPアドレスは不定となりますが、LAN内にホスト名とIPアドレスの情報を告知する設定になっているため、ユーザーはIPアドレスを意識せず仮想マシンへアクセスできます。

仮想マシンのIPアドレスを調べる

それでも調べなければならない場合は、仮想マシンの名前あてに pingを打ってみるのが一番手っ取り早いでしょう。

Windowsから調べる

ping 仮想マシン名 で仮想マシンに pingを打ってみてください。

Walbrixの仮想マシンは、Windowsからの名前解決が可能なように、NetBIOS over TCP/IP(NBT)のブロードキャスト名前解決(137/UDP)に応答するようになっています。

Macや Linuxから調べる

ping 仮想マシン名.local で仮想マシンに pingを打ってみてください。

Walbrixの仮想マシンは、Macや Linuxからの名前解決が可能なように、マルチキャストDNS(mDNS)にも応答するようになっています。

Linuxの場合、ディストリビューションによっては mDNSでの名前解決に対応していない場合があります。/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts: 行に mdns 関係のモジュールが存在しない場合は mDNSに対応していませんので、お使いのディストリビューションに合った方法で mDNSへの対応を行ってください。

Walbrix本体で調べる

仮想マシンのコンソールに接続し、rootでログイン(デフォルトのrootパスワードは Walbrixのシリアルナンバー、シリアルナンバー未登録時は WBFREE01)して ifconfig eth0 と入力してください。仮想マシンのコンソールを直接操作する方法については、Xenの操作方法をご覧下さい。

仮想マシンのIPアドレスを固定する

上記のように、Walbrixの仮想マシンはLAN内にホスト名をブロードキャストするため原則的にIPアドレスを知る必要はありません。但し、場合によってはIPアドレスを手動で固定値に設定したい場合もあると思います(ルーターのポート転送機能を使ってインターネット側からアクセス出来るようにしたい場合など)。
ここでは、各仮想マシンのIPアドレスを手動設定する方法について解説します。大変申し訳ありませんが、現状では UNIX系OSの標準的なコマンドやviの知識が必要です。

仮想マシンの設定を変更し、IPアドレスを固定するにはその仮想マシンにログインする必要があります。仮想マシンへのログイン方法を参照して下さい。

仮想マシンにログインしたら、ネットワークI/F設定ファイルを書き換えます。仮想マシンの種類によってベースとしている Linuxディストリビューションが違いますので、それぞれについてファイルの場所や書式を解説します。

Gentoo Linuxベースの場合

/etc/conf.d/net ファイルが存在する場合、その仮想マシンは Gentoo Linuxをベースにしています。

cat /etc/conf.d/net
として調べてみてください。

/etc/conf.d/net ファイル

config_eth0="192.168.123.123/24"
routes_eth0="default via 192.168.123.1"

※/24 はサブネットマスク 255.255.255.0 を意味します。255.255.0.0は /16 になります。
※Gentoo Linuxでは /etc/conf.d/net ファイルに何の設定も書かれていない場合、自動的に DHCPが適用されています。

Debianベースの場合

/etc/debian_version ファイルが存在する場合、その仮想マシンは Debianをベースにしています。

cat /etc/debian_version
として調べてみてください。

/etc/network/interfacesファイル

iface eth0 inet dhcp
iface eth0 inet static
  address 192.168.123.123
  netmask 255.255.255.0
  gateway 192.168.123.1

CentOSベースの場合

/etc/centos-release ファイルが存在する場合、その仮想マシンは CentOSをベースにしています。

cat /etc/centos-release
として調べてみてください。なおCentOSは RedHat互換ですので、情報を検索する際はRedHatの情報も参考になります。

/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 ファイル

BOOTPROTO=dhcp
BOOTPROTO=none
IPADDR=192.168.123.123
NETMASK=255.255.255.0
GATEWAY=192.168.123.1

参照するDNSサーバの固定

仮想マシンのIPアドレスを設定したら、参照すべきDNSサーバのIPアドレスを /etc/resolv.conf ファイルに書き込みます。これはどんな Linuxディストリビューションでも共通です。DNSサーバは1つでも複数でも構いません。多くの場合、ルーターがLAN内の向けのDNSを提供してくれているので、その場合はルーターのIPアドレスを書き込むようにします。もしくは、Google Public DNS(8.8.8.8と8.8.4.4)を使うと良いでしょう。

nameserver 8.8.8.8
nameserver 8.8.4.4

仮想マシンの再起動と失敗時の対策

IPアドレスを設定したら、reboot と入力して仮想マシンを再起動します。設定が正しければ新しいIPアドレスでアクセスできるようになっているはずです(以前どおりホスト名でもアクセスできると思います)。

もしIPアドレスの設定に失敗してしまった場合、もうsshではアクセスできません。その場合、仮想マシンのコンソールに直接接続して設定を修正する必要があります。仮想マシンのコンソールを直接操作する方法については、Xenの操作方法から「仮想マシンへのログイン」をご覧下さい。