Linuxを核としたオペレーティングシステム(Linuxディストリビューション)として最も有名であった、Red Hat(レッドハット)Linuxは2003年のバージョン9を最後に無料での提供が終了し、後継の Red Hat Enterprise Linux(RHEL)は米レッドハット社が有償で販売する製品となりました。これに伴って発生した無料で利用できる RHEL互換ディストリビューションへの需要に応える形で成立した Linuxディストリビューションのひとつが CentOSです。

CentOSは公開されている RHELのソースコードを元に、(Red Hat社の商標に関わるものや商用ソフトウェアなど)再配布できないもののみを取り除く形で再構築されているため、RHEL用に配布されているドライバやソフトウェアのほとんどを利用することが出来ます。そのため、多くのレンタルサーバ事業者や Red Hat社のサポートを必要としないユーザーに利用されています。

Walbrixでは、CentOSをLAMP(Linux Apache MySQL PHP)構成ですぐに利用できるよう設定済みで提供しています。

Walbrix(ワルブリックス)なら、CentOSのようにポピュラーな Linuxディストリビューションが必要な時でもメニューから CentOSの「仮想アプライアンス」を選択してまるでケータイアプリのようにダウンロードするだけですぐに使い始められます。仮想アプライアンスとは »

CentOSの利用

Webサイト制作・開発者の方へ

Linux Apache MySQL PHPの組み合わせは Webサイトの制作・配信に使われる環境としてきわめて一般的で、世間一般のレンタルサーバはほとんどこれに準じています。とはいえ、制作の現場では Linuxを扱うための知識がない限り Windows上で動作する XAMPPを代用品として用いることが多いのではないでしょうか。

XAMPPの問題点

XAMPPを使えば Linuxが無くともレンタルサーバに似せた環境が作れるため便利なのですが、なにぶん元々は UNIX系のシステム向けに作られたソフトウェアを移植したものなのでお世辞にも Windowsの文化に合わせた使い勝手が提供されているとは言えませんし、日本語を扱う上で必要な設定は自分で行わなければなりません。また、インターネット上で公開されているスクリプト類の中には Linuxでの動作を前提としているものもあり、そういったものを Windows上で動作させるためには修正が必要になるばかりか、修正の際に注意しなければ実際の Linuxサーバにアップロードした時に逆に今度は動作しないということになってしまいます。

互換性の問題だけではありません。開発者が作業をする PCでサーバを動作させることにより、そのPCは動作が遅くなってしまいます。それでは作業効率が上がりません。

Walbrixで「本物の」Apache, MySQL, PHPを

Web開発では、本質的でない問題に時間を多く取られるケースがよく見受けられます。上記のような問題は典型的なものといえるでしょう。Windowsよりも Linuxで開発していれば無駄にしなくてよかった時間があるかもしれません。

Walbrixでは Apache, MySQL PHPを事前にインストール済みのCentOS を提供しており、画面から選択するだけでダウンロードされ起動します。通常の使用では Linuxの知識をほとんど必要とせず、場合によっては Windows PCに XAMPPをインストールするのよりも早く簡単に使い始めることが出来るくらいです。

Walbrixで LAMP環境を動作させることには簡単であること以外にもメリットがあります。それは、複数のLAMPサーバを1台の PC上に構築出来ることです。それぞれの 仮想LAMPサーバは独立した名前とIPアドレスを持ち、別々のマシンであるかのように振る舞います。つまりプロジェクト毎に独立のLAMPサーバを立ち上げることが出来るので、従来のようにディレクトリを分けたりバーチャルホストを分けたりといった不完全で危うい方法で複数プロジェクトの同時進行に対応しなくて済むのです。これは仮想化技術の恩恵によるもので、WindowsとXAMPPでは出来ないことです。

共有フォルダを使って簡単作業、FTPは必要ありません

Walbrix仕様の CentOSは、通常の Linuxサーバとは違いFTPでのファイル送信によりコンテンツを配置するだけではなく、共有フォルダを経由して直接 HTMLファイルや PHPファイルを編集することが出来るようにカスタマイズされています。こういったことは、LAN内にサーバを置くことで得られる利便性の一つであると言えるでしょう。

技術メモ by Walbrixの中の人

Walbrix用 CentOS仮想アプライアンスのダウンロード容量は 130MB程度です(ちなみに CentOS公式の最小インストールCDイメージは 300MBくらいです)。Apache, MySQL, PHPの入っていない素の状態のであればもっと小さいのですが、CentOSが欲しい状況で求められるものは大抵 LAMPだと思うので最初から全部セットにしてしまいました。(過去には素のものも配布していたんですが)

CentOS 6.5の元となる RedHat Enterprise Linux 6.5では sambaにバグがありそれが CentOSでも再現したため一度 CentOS 6.5仮想アプライアンスの公開を延期していましたが samba4を使うことで回避できたので公開のはこびとなりました。

CentOS 6.5の Linuxカーネルは本来 2.6.32.xですが、Walbrixでは 3.2.xに置き換わっています。

(中の人)